一人じゃないと思えた
「一人じゃないと、思えた」
「有難うございます。感謝しています」
これらの言葉を聴くと、
私はとっさに身構える。
無意識に、
危険なアラームが体中に鳴り響く。
一見これらの言葉は、
私に満足感を与え、もっと相手に尽くそうかという気持を起こさせる、
魅惑的な言葉。
でも、これらの言葉を吐く
ひとたちの中には、
「もっと私に尽くして」「もっと私を慰める言葉を頂戴」
「感謝を与えるのだから、優しくしてね」
という囁きが混じっていることもある。
自分にとって耳触りの良い言葉を聴いたとき、
自分が試されている。